山口県のプロジェクションマッピング

3DのCG動画でドラマを再現

歴史ファンの注目に加え、舞台となったご当地からも地域活性化への期待が集まるNHK大河ドラマ。2015年1月に始まった「花燃ゆ」では、ドラマにちなんだゆかりの資料などを展示する「大河ドラマ館」が、山口県などで過去最大規模の計3館で開館しました。「プロジェクションマッピング」(3Dマッピング)を使って、ドラマを動画で再現する試みも始まっています。

大河ドラマ館

大河ドラマ館は、主に各自治体などが名乗りを上げる形で運営。NHKの関連会社、NHKエンタープライズ(NEP)が、展示内容の企画・制作を請け負っています。

2013年の「八重の桜」では福島県に、2014年の「軍師官兵衛」では兵庫県にそれぞれ開館。NEPによると、両館の年間来場者数はともに60万人を超え、2014年以降に企画された同様の施設の中でもトップクラスに入ったといいます。

山口県萩市でも

2015年、山口県萩市、防府市、群馬県前橋市に開館した「花燃ゆ」関連3施設の延べ面積は、「軍師官兵衛」の約4倍。萩市では松下村塾を中心とした長州藩士の紹介をテーマとする一方、前橋市は主人公、文(ふみ)の夫となる楫取素彦(かとりもとひこ)の業績の紹介に注力するなど、それぞれ地域色を打ち出しているのが特徴です。

視聴率を気にせず

ドラマ本編の視聴率は序盤、伸び悩んでいるものの、萩市のドラマ館には2015年1月11日のオープンから約1カ月で、約2万人が来館。施設を運営する山口県萩市の推進協議会は「ドラマの視聴率は気にしていません。今後の行楽シーズンに向け、企画を充実させていきたいです。」と強調しています。

会津にちなんだイメージ映像のビデオマッピング

作品から派生したご当地の催しが、番組放送後に定着する事例も表れてきました。福島県会津若松市では、「八重の桜」が放送された2013年から、鶴ケ城に会津にちなんだイメージ映像を映し出す「プロジェクションマッピング」(ビデオマッピング)の取り組みを始めました。

城に投影も

以来、企画は2015年3月で3回目を数え、4万人規模の来場を見込むイベントに成長。2015年は2014年に続いて音楽家の大友良英さんらが音楽制作を担当し、「赤べこ」をモチーフにした映像が城に投影されます。

岩国の錦帯橋にCG映像

山口県岩国市の名勝、錦帯橋で2015年5月30日夜、橋脚をスクリーンにしたコンピューターグラフィックス(CG)の映像を投影するプロジェクションマッピング「時空の架け橋」が行われました。岩国青年会議所が創立60周年記念事業として企画されました。

世界文化遺産登録を目指す

映像は、5連のアーチ橋の特徴を生かし、3カ所の橋脚部分(上流側)に、錦帯橋をテーマにしたCGを映し出しました。一般財団法人最先端表現技術利用推進協会が制作しました。国指定天然記念物の「岩国のシロヘビ」や、特産の「岩国れんこん」なども随所に表現されました。

山口県岩国市は錦帯橋の世界文化遺産登録を目指しています。

コンピューター・グラフィックスを天井や建物に

山口県周南市の徳山駅周辺商店街の銀南街などで、コンピューター・グラフィックスを天井や建物に投影する「プロジェクションマッピング」が行われました。

夜景のPRイベント

観光資源として注目される夜景を楽しんでもらおうと、山口、福岡両県の6市の自治体や団体が2013年10月から12月にかけて、夜景をPRするキャンペーンを展開しました。期間限定でライトアップされる観光施設や各市自慢のイルミネーションを楽しめました。

防府、宇部、山陽小野田、下関など

イベントは「大夜景キャンペーン~史上最大の夜景観光大作戦」と名付けられました。東は周南市、西は北九州市まで瀬戸内海沿いの防府、宇部、山陽小野田、下関を含めた計6市の自治体や団体が参加しました。

周南冬のツリーまつり

周南市では2013年10月11日に「夜景サミット2013in周南」もありました。2013年10月25日からは「周南冬のツリーまつり」が開幕。JR徳山駅から伸びる御幸通り沿いを皮切りに、市中心部の公園などが順次ライトアップされました。
2013年12月上旬には徳山駅周辺商店街の銀南街などで、コンピューター・グラフィックスを天井や建物に投影する「プロジェクションマッピング」を実施しました。

火の山公園と海峡ゆめタワー

下関の2大夜景名所は、関門海峡を中心に広がるパノラマが楽しめる火の山公園と海峡ゆめタワー。高さ153メートルのタワーは2013年11月中旬からクリスマスまでイルミネーションで演出。海峡沿いのアミューズメント施設「はい!からっと横丁」の大観覧車からの眺めも観光客を喜ばせています。

防府市では防府市内で最も高い大平山(標高631メートル)から市街地の夜景を一望できるよう、2013年10~12月の第3土曜日は大平山ロープウェイの運行時間を延長しました。最終便は上りが午後8時40分、下りが午後9時出発でした。

奈良時代に聖武天皇の命で国ごとに置かれた国分寺の一つである周防国分寺(2013年11月2~10日の土日の午後6時半~午後9時)や、防府天満宮の国の登録有形文化財の春風楼(2013年11~12月の土日・祝日の午後6時半~午後9時)では、ライトアップも実施されました。

イルミネーションが彩る「サンタクロスロード」

宇部市のときわ公園では2013年12月から2014年1月にかけて、100以上の出展団体がツリーやオブジェなどのイルミネーションで美しさを競う「TOKIWAファンタジア」や、同時期に宇部中央銀天街をイルミネーションが彩る「サンタクロスロード」が催されました。

「シーモール下関」の外壁をスクリーンに

山口県下関市は2015年2月2日、旧下関市と豊浦郡4町との合併10年を記念し、JR下関駅前のエキマチ広場で2月13~15日夜、プロジェクションマッピング(プロマPM)を実施しました。複合商業施設「シーモール下関」の外壁をスクリーンに見立て、イワシクジラや関門タコ、壇ノ浦の戦いなど、市にゆかりの映像を映し出しました。

建物外壁のデザインの特徴にあわせ

プロジェクションマッピング(プロマ)は、建物外壁のデザインの特徴にあわせてコンピューターグラフィックス(CG)の映像を投影する技術。3カ月がかりで7分間の映像に仕上げました。